THINKLAB
AI辞典AI基礎

RAGとは

RAGとは、必要な情報を検索してから文章を生成する方式です。

Retrieval-Augmented Generation の略で、社内資料などを根拠に寄せて回答を作りたいときに使われます。資料の質と人の確認運用が成果を左右します。

読了目安 5分更新 2026年10月12日最終確認 2026年7月22日THINKLAB編集部

WHAT YOU GET

この記事で分かること

  • RAGは関連資料を取得し、その情報を生成時の入力へ渡す方式
  • チャットは利用画面の形で、RAGとは区別する観点が異なる
  • 検索で取得した根拠と、回答が根拠に従っているかを別々に評価する
  • 資料の版・適用条件・閲覧権限も確認する

30 SECONDS

30秒で分かる

  • 先に関連資料を探し、その内容を踏まえて回答を作る考え方。
  • 「モデルの記憶だけ」に頼らず、根拠を寄せたい時に使う。
  • 資料の質と、人が確認する運用が成果を左右する。

IN ONE LINE

一言でいうと

RAG(Retrieval-Augmented Generation)は、必要な情報を検索してから生成する方式です。社内マニュアルや規定を根拠にしたい仕事で、「何を根拠にしたか」を残しやすくします。

EDITORIAL

THINKLAB編集部の視点

基本の流れは、質問に関係する資料を検索し、取得した箇所を質問と一緒にモデルへ渡して回答を作ることです。モデル自体を追加学習するファインチューニングとは異なります。検索で必要な箇所を取得できない場合と、取得できても回答で読み違える場合を分けて評価します。

説明例のように、必要な根拠を取得できたかと、回答がその根拠・適用条件に従ったかを別々に記録すると、修正すべき工程が分かります。最新版がない、不明な条件がある、閲覧権限がない場合に、無理に回答を確定しない扱いも決めてください。

「資料を入れれば完成」ではなく、権限・更新・評価・人の確認設計が揃って初めて仕事になります。

初心者は NotebookLM のように手元資料を読む用途から感覚を掴むと理解しやすいです。

  • 導入時: 根拠にしたい資料の範囲を先に決める
  • 企業利用: 古い資料や権限漏れをリスクとして扱う
  • 初心者: 幻覚がゼロになるわけではないと理解する

WHEN TO USE

どんな時に使う?

  • 法務

    社内規程を根拠に、問い合わせ対応の下書きを作る(解釈は人が確定)。

  • 管理職

    業務マニュアルを根拠に、手順説明のたたき台を作る。

  • 開発

    仕様書や過去チケットを根拠に、調査メモの初稿を作る。

EXAMPLES

具体例

  • 架空の経費規程で考える説明例です。旧版には「申請は毎月10日まで」、改定版には「2026年10月分から毎月20日まで」と書かれているとします。「10月分の締切は?」という質問に対し、改定版の適用条件と該当箇所を取得し、質問と一緒に生成時の入力へ渡します。実在の規程やAIの実行結果ではありません。
  • 説明例の確認用の答えは「この改定版が適用される10月分は20日まで」です。改定版を取得できていないなら検索の問題、改定版を渡しても10日と答えるなら生成・読み取りの問題として切り分けます。参照した版と箇所も回答に残す設計にします。
  • 社内FAQを検索し、その抜粋をもとに回答案を作る。

MISCONCEPTIONS

よくある誤解

  • 誤解:RAGがあれば、幻覚(もっともらしい誤り)は起きない。

    実際:減らせてもゼロではない。根拠の取り違えや古い資料の影響は残る。

  • 誤解:資料を入れさえすれば、すぐ社内AIが完成する。

    実際:権限、更新、評価、人の確認設計が揃って初めて仕事になる。

LEARNING PATH

基礎から比較までの読み方

  1. 1LLMとは前提となるモデル理解
  2. 2NotebookLMの始め方資料ベースの体験
  3. 3ChatGPT vs NotebookLM用途比較

FAQ

よくある質問

RAGはチャットとは別の製品ですか?

RAGは製品名ではなく、情報の取得と回答生成を組み合わせる方式です。チャット画面を持つシステムにRAGを組み込むこともできます。検索機能や参照資料の扱いを確認し、画面の形だけで方式を判断しないでください。

RAGがあれば誤りは起きませんか?

減らせてもゼロではありません。根拠の取り違えや古い資料の影響は残るため、人の確認が必要です。

SOURCES

出典

FRESHNESS

最終確認・更新履歴

更新日: 2026年10月12日

最終確認日: 2026年7月22日

確認: THINKLAB編集部

  • 2026-10-12 · チャット画面とRAG方式の違い、架空の規程による検索・生成の切り分け例を追加(THINKLAB編集部)
  • 2026-10-10 · 検索・生成・追加学習の違いと評価の切り分けを追記し、原論文と公式実装解説を出典に設定(THINKLAB編集部)
  • 2026-07-19 · 初版公開(THINKLAB編集部)
  • 2026-07-22 · 冒頭回答・要点・学習導線を追加(THINKLAB編集部)