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2026/9/30

イメージワン海帆HD子会社への1.25億円貸付が期日未返済

直近決算から見る「1.25億円」の重みと、すでに50%引当済みという重要ポイント

直近決算から見る「1.25億円」の重みと、すでに50%引当済みという重要ポイント 2026年9月30日、株式会社海帆は、連結子会社Kaihan Medicalが株式会社イメージワンから借り入れている1億2,500万円について、返済期日である9月30日までに返済できなかったことを公表した。 今回の問題を考えるうえで重要なのは、「1.25億円が返ってこなかった」という事実だけではない。 イメージワンはすでにこの貸付金について50%に相当する6,250万円の貸倒引当金を計上している。 つまり今回の期日未返済は、突然1.25億円の損失が発生したというよりも、イメージワンが以前から会計上認識していた「回収リスク」が、実際の期日未返済という形で表面化したものと見る必要がある。 ## イメージワンの直近業績 イメージワンの2026年9月期第3四半期累計の業績は、 売上高 4億3,400万円 営業損失 ▲3億8,600万円 経常損失 ▲5億900万円 純損失 ▲3億7,700万円 となっている。 前年同期の売上高は約7億3,800万円だったため、売上高は前年同期比約41%減少している。 さらに会社は2026年9月期の通期業績予想について、 売上高 5億8,000万円 営業損失 ▲7億3,600万円 経常損失 ▲8億6,000万円 純損失 ▲7億2,800万円 へと大幅に下方修正している。 当初は営業利益7,600万円、最終利益2億2,600万円の黒字を予想していたことを考えると、事業環境は当初計画から大きく変化している。 また同社は2019年9月期以降、継続して営業損失を計上しており、決算資料では「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在している」としている。 一方で会社は、各種対応策を進めていることなどから、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないとの判断も示している。 ## 1.25億円はイメージワンにとってどの程度の金額なのか 2026年6月末時点のイメージワンの現金及び預金は約6億2,100万円。 今回返済されなかった元本1億2,500万円は、その約20%に相当する。 さらに、 3Q累計売上高4.34億円に対して約28.8%。 通期売上予想5.8億円に対して約21.6%。 純資産8.96億円に対して約14%。 という規模になる。 したがって、イメージワンの現在の事業規模から考えれば、決して小さな貸付金ではない。 ## そもそも、なぜ1.25億円を貸していたのか 借主は海帆の連結子会社であるKaihan Medical。 貸付条件は、 元本 1億2,500万円 貸付実行日 2026年6月30日 返済期日 2026年9月30日 金利 年15% 返済方法 期限一括 担保 なし 連帯保証 株式会社海帆 という内容だった。 わずか3カ月程度の短期貸付で、年利15%という条件である。 単純計算すると3カ月分の利息は約469万円。 したがってイメージワンとしては、元本と利息を合わせ、およそ1億3,000万円弱の資金回収を予定していた計算になる。 ところが9月30日、返済は行われなかった。 海帆は、返済原資として予定していた資金の確保が返済期日までに完了しなかったことを理由として説明している。 ## 実はイメージワンはすでに「50%」を引き当てていた 今回の問題で最も注目すべきなのがここだ。 イメージワンはKaihan Medicalに1億2,500万円を貸し付けた後、この貸付金について6,250万円の貸倒引当金を計上している。 貸付額のちょうど50%である。 つまり会計上は、 貸付元本 1億2,500万円 既存貸倒引当金 6,250万円 未引当部分 6,250万円 という構造になる。 したがって今回9月30日に返済されなかったからといって、新たに1億2,500万円全額が損失になるわけではない。 すでに半分について回収リスクを織り込んだ会計処理が行われているからだ。 一方で、実際に全額回収不能と判断されるような事態になれば、残る6,250万円についても追加の引当てなどが必要になる可能性がある。 逆に最終的に1億2,500万円を全額回収できれば、既存の貸倒引当金が戻る可能性もある。 ## 会計上の損失以上に注目したい「現金」 今回、もう一つ重要なのがキャッシュフローだ。 6月末時点でイメージワンが保有していた現預金は約6.21億円。 今回の元本1.25億円は、その約20%に相当する。 本来9月30日には、この1.25億円に利息を加えた資金が戻ってくる予定だった。 しかし、その現金が予定通り戻ってこなかった。 現在のイメージワンは通期営業損失▲7.36億円を予想しており、本業で安定的に利益を積み上げている状況ではない。 そのため「すでに6,250万円を引き当てているから影響は限定的」と、会計上の損失だけを見て判断するのも適切ではない。 資金回収の遅延そのものが、今後の資金繰りを見るうえで重要になる。 ## ただし海帆が連帯保証している 一方、イメージワンにとって重要な回収手段も残っている。 今回の借入については、親会社である海帆が連帯保証を行っている。 したがってKaihan Medical単体の返済能力だけを見るのではなく、海帆による保証債務の履行可能性も含めて考える必要がある。 今後の焦点は、 ① 新たな返済期日はいつになるのか ② Kaihan Medicalは返済原資を確保できるのか ③ イメージワンは返済期限の延長に応じるのか ④ イメージワンが海帆に対して連帯保証債務の履行を求めるのか ⑤ イメージワンが追加の貸倒引当金を計上するのか という点になる。 ## 「突然1.25億円を失った」のではない。しかし状況は一段進んだ 今回のニュースを「イメージワンが突然1.25億円の損失を被った」と理解するのは正確ではない。 イメージワンはすでに貸付金の50%、6,250万円について貸倒引当金を計上している。 しかし逆に言えば、会社が事前に50%もの引当てを行っていた債権について、実際に契約上の返済期日を迎えても返済されなかったことになる。 **「回収リスクがある債権」から「実際に期日までに返済されなかった債権」へ状況が一段進んだ。** この点は重要だろう。 そして9月30日は、イメージワンにとって2026年9月期の期末日でもある。 したがって、この債権を期末時点でどのように評価するのか、既存の50%引当てを維持するのか、それとも追加的な会計処理が必要になるのかは、今後の本決算を見るうえで重要なポイントになる。 短期的には「追加損失はいくら発生するのか」だけではなく、**約1.3億円の予定キャッシュインが実現していないこと、そして具体的な新返済時期がいつ示されるのか**に注目したい。 ※本記事は2026年9月30日時点で公表されている各社開示資料等を基に整理したものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

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    本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。