AI TOOL DATABASE v2
Glean
散在する社内情報を権限付きで検索・回答へ変え、AIアシスタントとエージェントから業務実行までつなぐ企業向けWork AI基盤。
選定サマリー
30秒で向き不向きを確認
AI位置づけ
AIネイティブ(AIそのものが中核のサービス)
向いている
Google Workspace、Microsoft 365、Slack、Salesforce、Jiraなどに情報が分散している中堅・大企業
向いていない
個人や少人数向けの低価格な汎用AIチャットだけを探している場合
料金
法人向けの個別契約が基本。Core Suite、Enterprise Flex Seats、追加のFlexCredits、導入支援、コネクターやホスティング条件を含めて見積もり確認が必要。
最大の強み
検索、回答、エージェントが同じ企業コンテキストと権限モデルを共有する
注意点
一般公開された単純な定額表では比較しにくく、席数、FlexCredits、導入支援を含む個別評価が必要
THINKLAB判定
Gleanの価値は、検索、生成AI、エージェントを別々に導入するのではなく、同じ企業コンテキストと元システム権限の上で運用できる点です。情報が多くのSaaSへ分散し、従業員が探す時間や回答のばらつきに悩む企業には有力です。一方、製品導入だけで古い文書や過剰共有が直るわけではありません。代表的な職種と質問を使い、検索再現率、回答の根拠、権限漏れ、同期遅延、未回答率、エージェント操作の承認と復旧まで検証して判断すべきです。
概要
Gleanは、Google Workspace、Microsoft 365、Slack、Salesforce、Jira、Confluenceなどに分散した企業情報を横断して検索し、その情報を根拠に回答、要約、分析、コンテンツ作成を行うWork AIプラットフォームです。
コネクターは元システムの文書だけでなく権限情報も同期し、利用者が本来閲覧できる情報だけを検索・回答に使います。
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Glean Assistantは質問回答や調査、会議内容の整理、業務システム上の操作を支援し、Glean Agentsでは企業コンテキスト、ツール、ワークフローを組み合わせたエージェントを構築・統制できます。
単なるチャットボットではなく、検索、生成、エージェント、モデル管理、APIを一つの企業向けガバナンス下にまとめる製品です。
主な機能
多数の業務コネクター
Google Drive、Slack、Microsoft 365、Salesforce、Jira、Confluence、GitHub、ServiceNowなどを接続し、共通の検索・AI体験へ統合します。
元システム権限の継承
コネクターがアクセス権マップを同期し、検索、Assistant、Agentsで利用者ごとの閲覧可能範囲を強制します。
Personal GraphとEnterprise Graph
人、文書、担当、活動、組織内の関係をコンテキストとして使い、役割や業務に合わせて結果をパーソナライズします。
Agent Builderとガバナンス
ノーコードを含むエージェント構築、ツール接続、オーケストレーション、監視、権限管理を企業単位で行えます。
開発者向けAPI
Indexing APIで独自データと権限を投入し、Client APIで検索やAssistant機能を独自インターフェースへ組み込めます。
AI機能の詳細・制約はページ下部の「詳細情報」にまとめています
活用例
個人・一般
社内情報の横断検索
規程、提案書、会話、チケット、顧客情報を一か所から検索し、元資料を確認する。
オンボーディング支援
新入社員が社内用語、担当者、手続き、過去の意思決定を自然言語で調べられる環境を作る。
営業・顧客対応の準備
CRM、会議、メール、資料を横断し、顧客の状況、未解決事項、次のアクションを整理する。
反復業務のエージェント化
情報収集、要約、レコード更新、通知などをツールと承認条件を含むワークフローとして実行する。
業務・組織
情報探索時間の削減
部門やSaaSをまたぐ検索窓口を統一し、同じ質問への重複調査と担当者への割り込みを減らします。
企業AIの共通基盤化
部門ごとに乱立するチャットやエージェントを、共通の企業コンテキスト、権限、モデル管理、監査の上で運用します。
ナレッジ品質の改善
検索される情報、未解決質問、古い文書、権限問題を把握し、情報管理の改善につなげます。
料金
Gleanは企業向けの契約・見積もりを基本とします。
公式ドキュメントではCore SuiteやEnterprise Flex Seatsに含まれる範囲と、Premiumモデルや一部機能で消費するFlexCreditsのレートを案内していますが、一般向けの単一固定価格としては提示されていません。
見積もりでは対象ユーザー、コネクター、検索・Assistant・Agentsの範囲、Premiumモデル利用、FlexCredits、導入支援、ホスティング方式、契約期間を確認してください。
無料の継続利用枠なし(有料プラン中心)
Enterprise offering
要問い合わせ
利用者数、機能、連携、導入支援、ホスティング条件を個別契約で設定。
Enterprise Flex usage
契約・レートカードで確認
席に含まれる利用範囲に加え、Premiumモデルや対象機能がFlexCreditsを消費する場合があります。
公式 Pricing ページを開く料金確認:2026年8月26日
強み・弱み
強み
- 検索、回答、エージェントが同じ企業コンテキストと権限モデルを共有する
- 主要業務SaaS向けの幅広いネイティブコネクターとカスタム連携手段がある
- 元システムの権限を反映した検索とAI利用を製品設計の中心に置いている
- Glean HostedとCustomer Hosted、モデル選択、APIなど企業要件に応じた構成を選べる
弱み
- 一般公開された単純な定額表では比較しにくく、席数、FlexCredits、導入支援を含む個別評価が必要
- 接続先が多いほど権限、重複、古い文書、同期失敗を継続的に管理する負担が増える
- 検索精度や回答品質は導入前の情報構造とコンテンツ品質に左右される
- 書き込み可能なエージェントを広げるほど承認、監査、復旧設計が重要になる
比較・競合
迷うときの比較軸
- 対応コネクター
- 権限同期
- 検索精度
- 回答の出典
- エージェント構築
- 書き込み承認
- カスタムAPI
- モデル選択
- データ所在地
- 監査ログ
- 導入期間
- 席課金と従量課金
Glean vs Microsoft 365 Copilot
Microsoft 365を中心とする企業では統合性が高い一方、Gleanは複数ベンダーのSaaSを横断する検索と企業コンテキストを重視します。
Glean vs Google Gemini Enterprise
Google Workspace中心の生成AI導入と比較し、Gleanは異種SaaS横断の検索、コネクター、エージェント基盤として評価しやすい製品です。
Glean vs Atlassian Rovo
Jira・Confluenceを中心とする検索とエージェントに強く、Gleanはより広い業務システムを共通の検索面へ統合する点が比較軸です。
Glean vs ChatGPT Enterprise
汎用的な対話・作成能力に対し、Gleanは企業内検索、権限同期、組織コンテキストを中核に据えています。
THINKLABの結論
選定サマリーの判定を、選び方として整理したものです。
選ぶべき場合
複数の業務SaaSに分散した情報を、既存権限を保ちながら全社検索、AI回答、エージェント実行へ統合したいとき。
別製品を選ぶべき場合
接続対象の情報所有者と権限が整理されず、導入後の検索品質、コスト、エージェント権限を継続管理できないとき。
確信度: high
詳細情報
導入判断の本線から外した補足です。必要な項目だけ開いてください。
AI機能の詳細
権限対応の企業内検索
接続先から文書、会話、チケット、メタデータとアクセス権を取得し、役割、担当、活動、企業内の関係性を踏まえて検索結果を順位付けします。
制約
検索可能性と鮮度は接続先API、同期設定、権限モデル、インデックス対象に依存します。
誤った元権限や過剰共有はGleanだけでは解消できません。
Glean Assistant
社内情報と必要に応じたWeb情報を根拠に、質問回答、要約、調査、データ分析、文章や資料の作成を支援します。
制約
生成回答には取り違えや推論誤りがあり得ます。
重要判断では引用元を開いて確認し、最新性と閲覧範囲を検証する必要があります。
Glean Agents
企業コンテキストとツールを使い、タスクの計画、情報取得、外部システム操作、複数ステップのワークフローを実行します。
制約
書き込み操作は影響範囲が大きいため、最小権限、承認、テスト、監査、失敗時の復旧を設計する必要があります。
モデル選択とModel Hub
管理者が利用可能なモデルを統制し、GleanのUniversal Model Keyまたは顧客側のキーを使って複数モデルを利用できます。
Autoでは品質、速度、コスト、信頼性を踏まえてモデルを選択します。
制約
利用可能モデル、ホスティング方式、追加費用は契約と管理者設定で異なります。
PremiumモデルはFlexCreditsを消費する場合があります。
向き不向き(一覧)
こんな人におすすめ
- Google Workspace、Microsoft 365、Slack、Salesforce、Jiraなどに情報が分散している中堅・大企業
- 元システムの権限を維持しながら全社検索と生成AIを提供したい組織
- 検索、AIアシスタント、エージェントを共通ガバナンスで段階導入したい企業
おすすめしないケース
- 個人や少人数向けの低価格な汎用AIチャットだけを探している場合
- 文書の所有者、権限、保持期限が整理されず、接続前の情報ガバナンスを担える責任者がいない組織
- 見積もり、導入設計、コネクター設定、継続的な品質評価に工数を割けない企業
プラットフォーム / API
対応プラットフォーム
- Web
- API
API
あり · API / Docs
セキュリティ / データの扱い
Gleanは単一テナント構成、接続元権限の強制、SSO、RBAC、保存時・通信時暗号化、監査ログ、データレジデンシーを案内し、SOC 2 Type II、ISO 27001、ISO 42001などの認証を公開しています。
取扱い: コネクターは接続先からコンテンツ、メタデータ、ユーザー、権限を取得して分離されたテナントへ保存・索引化します。Glean Hostedと、顧客クラウド内に分離環境を置くCustomer Hostedがあり、サポートアクセス、バックアップ、ログ、リージョン、削除、サブプロセッサは契約とDPAで確認が必要です。
学習・送信: 公式ドキュメントは、企業データをLLMの学習に使わず、LLM側でのデータ保持を行わない設計を案内しています。Glean自身のサービス改善、利用ログ、保持期間、Customer Key利用時の各モデル提供者条件は、最新のDPA、契約、管理者設定で個別に確認してください。
情報源 / 最終確認日
情報確認:2026年8月26日