AI TOOL DATABASE v2
Browserbase
AIエージェントに実ブラウザ操作を与えるためのクラウド実行基盤で、Stagehand・Search・Fetch・Agent Identityまで一体提供する。
選定サマリー
30秒で向き不向きを確認
AI位置づけ
AIネイティブ(AIそのものが中核のサービス)
向いている
Web操作を行うAIエージェントを本番運用したい開発チーム
向いていない
単純な静的HTTP取得だけで十分な用途
料金
Free $0、Developer $20/月、Startup $99/月、Scaleはカスタム。ブラウザ時間・Search / Fetch・proxy・model利用などはプラン枠超過後に従量課金。
最大の強み
Stagehandとクラウドブラウザを同一ベンダーで統合できる
注意点
オンプレミス提供は基本なくcloud-first
THINKLAB判定
AIエージェントに『Webを実際に操作する手足』を持たせるなら、Stagehandまで含めて最有力クラスの専用インフラです。
概要
Browserbaseは、AIエージェントや自動化コードがWebを人間のように操作するためのクラウドブラウザ基盤です。
実ChromiumセッションをAPIから起動し、Playwright、Puppeteer、Selenium、Stagehandなどから操作できます。
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2026年時点ではBrowser-as-a-Serviceだけでなく、エージェント向けSearch API、Fetch API、Browserbase Agents、Functions Runtime、Model Gateway、Agent Identityまで製品範囲が広がっています。
Browserbaseがブラウザの実行・セッション・観測・proxy・stealth等を担当し、Stagehandが自然言語によるact / extract / observeなどAIブラウザ操作を担う構成です。
主な機能
Cloud Chromium
AIエージェント向けの実Chromiumをクラウドで起動し、ブラウザ管理をアプリ側から分離できます。
Session / Context persistence
Cookie、storage、tokenなど認証状態をContextとして保存・再利用し、ログイン済み状態を次回セッションへ引き継げます。
Proxies & geolocation
組み込みのrotating proxy、地域指定proxy、外部custom proxyを利用でき、地域別テストやデータ取得へ対応します。
Stealth / CAPTCHA
有料プランではstealth modeや自動CAPTCHA solvingを提供し、実運用のブラウザ自動化を支援します。
Observability
セッション録画・replayやlive debuggerを通じて、エージェントのブラウザ操作を追跡・デバッグできます。
AI機能の詳細・制約はページ下部の「詳細情報」にまとめています
活用例
個人・一般
ブラウザ操作AIエージェント
ログイン後の管理画面、フォーム、ポータルなどAPIのないWebサービスをエージェントから操作する。
Webデータ取得
JavaScript依存ページを実ブラウザで描画し、StagehandやPlaywrightで必要な情報を抽出する。
E2E・業務テスト
ユーザー操作を再現してWebアプリのチェックアウト、入力、画面遷移などを自動テストする。
業務・組織
レガシーWeb業務の自動化
APIのない保険・金融・行政・社内ポータル等の画面操作をAIエージェントへ組み込む。
大規模ブラウザ実行基盤
自社でChromium fleet、proxy、CAPTCHA、session、観測基盤を構築せず、多数の並列ブラウザを運用する。
料金
2026年8月時点でFree $0、Developer $20/月、Startup $99/月、Scaleはカスタム。
Developerは25 concurrent browsers・100 browser hours、Startupは100 concurrent・500 browser hours。
超過browser hours、Search / Fetch、proxy、model利用などは従量課金です。
無料枠あり
Free
$0/月
3 concurrent browsers、1 browser hour、3 Agent runs、Search 1,000、Fetch 1,000。1 session最大15分。
Developer
$20/月
25 concurrent browsers、100 browser hours、その後$0.12/browser hour。15 Agent runs、1GB proxy等。
Startup
$99/月
100 concurrent browsers、500 browser hours、その後$0.10/browser hour。50 Agent runs、5GB proxy等。
Scale
カスタム
250+ concurrent、500+ browser hours、custom Agent runs、企業向けSSO、HIPAA BAA / DPA等。
公式 Pricing ページを開く料金確認:2026年8月26日
強み・弱み
強み
- Stagehandとクラウドブラウザを同一ベンダーで統合できる
- Playwright・Puppeteer・Seleniumにも対応
- Search / Fetch / Browserを処理の複雑さに応じて使い分けられる
- session persistence、proxy、stealth、CAPTCHA、observabilityをまとめて提供
- 最大100並列までの明確なセルフサービスプランがある
弱み
- オンプレミス提供は基本なくcloud-first
- browser hours・proxy・API・model等で費用要素が複数ある
- Webサイト側の仕様・bot対策変更の影響を完全には排除できない
- AIによるWeb操作ではprompt injectionや意図しない副作用への防御が必要
比較・競合
迷うときの比較軸
- ブラウザ並列数
- browser hours
- Stagehand
- Search / Fetch
- proxy
- stealth / CAPTCHA
- session persistence
- observability
- オンプレ可否
Browserbase vs Browserless
クラウドブラウザ実行を比較する候補。BrowserbaseはStagehand、Search / Fetch、Agent IdentityなどAIエージェント向け統合を前面に出す。
Browserbase vs Apify
Web scraping Actorやデータ収集マーケットプレイスならApify、汎用ブラウザエージェント実行基盤ならBrowserbase。
Browserbase vs Firecrawl
Web情報をLLM向けに取得・変換する用途中心ならFirecrawl、ログインやクリック等のインタラクティブ操作が必要ならBrowserbase。
THINKLABの結論
選定サマリーの判定を、選び方として整理したものです。
選ぶべき場合
APIのないWebサービスへAIエージェントを接続し、session、proxy、stealth、観測、並列実行を本番品質でまとめて管理したい場合。
別製品を選ぶべき場合
静的データ取得だけで足りる、完全オンプレが必須、またはブラウザ操作自体が不要な場合。
確信度: high
詳細情報
導入判断の本線から外した補足です。必要な項目だけ開いてください。
AI機能の詳細
Stagehand
Browserbaseが開発するAIブラウザSDK。
Playwright級のブラウザ制御と自然言語のact / extract / observeを組み合わせ、動的なWeb操作をエージェントへ組み込みます。
制約
AI判断を含むため、重要な送信・購入・削除など副作用のある操作では検証や承認フローが必要です。
Browserbase Agents
自然言語でタスクを渡すと、エージェントが計画し、ページを移動・クリック・入力・抽出して構造化結果を返します。
制約
対象サイトの規約、認証、CAPTCHA、bot対策、モデル品質によって成功率は変動します。
Search / Fetch APIs
SearchでWeb上の候補URLを検索し、FetchでURLをHTML・JSON・Markdown等のLLM向けコンテキストへ変換します。
複雑な操作が不要な場合はブラウザセッションを使わず情報取得できます。
制約
Search / Fetchはプランごとの呼び出し枠と超過料金があります。
Model Gateway
Stagehand等から主要AIモデルをBrowserbase API keyと統合請求で利用でき、モデル切替・比較をしやすくします。
制約
モデル利用料は市場価格ベースの従量課金です。
向き不向き(一覧)
こんな人におすすめ
- Web操作を行うAIエージェントを本番運用したい開発チーム
- Playwright等のブラウザ自動化インフラ管理を外部化したい組織
- APIが存在しないWeb業務をエージェントへ接続したいプロダクト
おすすめしないケース
- 単純な静的HTTP取得だけで十分な用途
- ブラウザ実行環境を完全オンプレミスに置く必要がある組織
- 対象サイトの規約上、自動アクセスが認められていない用途
プラットフォーム / API
対応プラットフォーム
- Web
- API
API
あり · API / Docs
セキュリティ / データの扱い
cloud-firstのブラウザ基盤で、公式PricingではSOC 2準拠を掲げ、ScaleではHIPAA BAA / DPA、SSO等を提供。
private cloudやVPC connectivity、data residency controlsも企業向け選択肢として案内しています。
取扱い: セッション録画やブラウザ状態はデバッグ・永続化に有用ですが、認証Cookieや入力情報を扱うため、retention期間とContext保存範囲を用途ごとに管理する必要があります。Freeは7日、Developer / Startupは30日、Scaleは30日以上のretention設定がPricingに示されています。
学習・送信: Browserbase自体に加え、Model GatewayやStagehandで利用する各モデル提供者のデータ利用条件も確認が必要です。
所在: North America、Europeを含む複数リージョンを案内し、APACはEnterpriseで要相談。企業向けにdata residency controlsを提供すると説明しています。