AI TOOL DATABASE v2
Figma AI
既存のFigmaデザインやデザインシステムを文脈に、UIの探索・編集から動くプロトタイプやWebアプリまでをAIでつなぐ制作支援機能群。
選定サマリー
30秒で向き不向きを確認
AI位置づけ
AIネイティブ(AIそのものが中核のサービス/AIは任意)
向いている
FigmaをUI/UXデザインの標準環境として使い、探索・編集・試作の速度を上げたいチーム
向いていない
Figmaを使わず、テキスト生成や汎用チャットだけを必要とする用途
料金
全プラン・各seatに月間AI creditsを付与。Full seatはStarter 500、Professional 3,000、Organization 3,500、Enterprise 4,250 credits/月。追加creditsは有料プランで購入可能。
最大の強み
Figmaのレイヤー、コンポーネント、変数、ライブラリをAIの文脈として扱える
注意点
agent、Weave toolsなど2026年の新機能にはbetaや段階的ロールアウトが残り、利用条件が短期間で変わりやすい
THINKLAB判定
Figma AIは、AIだけを単体導入するというより、すでにFigmaへ蓄積したUI資産・デザインシステム・共同制作フローをAIで加速したいチームほど価値が高いです。特にDesign agentとFigma Makeの接続により、探索から動く検証物までの距離が短くなっています。
概要
Figma AIは、Figmaのデザイン制作フローへ組み込まれたAI機能群です。
Figma Designでは、画像や自然言語による検索、文言の生成・書き換え、レイヤー名整理、プロトタイプのインタラクション追加などの個別AIツールに加え、2026年5月から対話型のFigma agentが段階的に展開されています。
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agentはデザインの新規生成、既存画面の修正、デザインフィードバック、ライブラリや添付ファイルを使った反復編集を会話で進められ、従来のFirst Draftもagent側へ移行しています。
別製品のFigma Makeでは、Figmaデザインを参照しながら自然言語で機能するプロトタイプ、Webアプリ、インタラクティブUIを生成し、コード編集や公開まで進められます。
単に画像を生成するAIではなく、Figma固有のレイヤー、コンポーネント、変数、デザインシステムとAIを接続できる点が中核です。
主な機能
デザインを会話で編集
Figma agentに自然言語で指示し、新規画面の作成から既存UIの修正、フィードバック、反復改善まで同じファイル内で進められます。
デザインシステムを文脈化
利用可能なライブラリをagentへ接続し、@参照でコンポーネント、変数、スタイルを指定して、既存ルールに沿った生成を狙えます。
検索・整理・編集の自動化
画像や説明文から既存デザインを探すVisual Search、レイヤー名の一括整理、文言差し替え、インタラクション追加など反復作業を短縮します。
Figma Makeによるprompt-to-app
静的モックだけでなく、動くプロトタイプやWebアプリを生成し、プレビュー、コード、バックエンド、公開までつなげられます。
AI creditsの管理
seatごとの月間creditsに加え、有料プランでは追加credits、管理者による利用状況確認や個人上限設定を利用できます。
AI機能
Figma agent
Figma Designのファイル内で対話し、自然言語から新しいデザインを作る、既存レイアウトや内容を修正する、デザインのフィードバックを得るなどの作業を行います。
ライブラリを接続してコンポーネント、スタイル、変数を参照でき、Figmaファイル、画像、テキスト、PDF、プレゼン、表計算などもプロンプトへ添付できます。
Figma Make
プロンプト、既存Figmaデザイン、画像、ファイル、Web情報などを材料に、機能するプロトタイプ、Webアプリ、インタラクティブUIを生成します。
会話で反復しながらプレビューとコードを編集し、URL公開やバックエンド接続も行えます。
Design AI tools
Visual Search、Replace content、Rename layers、Add interactions、画像生成・編集など、特定作業向けのAI機能をFigma Design内から実行します。
First Draft
Figmaが用意したワイヤーフレーム/デザインライブラリを基礎に、説明文から編集可能なUI初稿を生成します。
2026年5月以降はFigma agentがこの機能の新しい入口として段階的に置き換えています。
制約・技術的な詳細は「詳細情報」を参照
活用例
個人・一般
画面案の初期探索
要件や参考デザインから複数のUI初稿を出し、コンポーネントやレイアウトを比較しながら方向性を絞る。
既存デザインの反復修正
agentに対象画面と変更要件を伝え、文言、余白、構成、スタイルなどを対話で更新する。
プロトタイプ作成
Add interactionsやFigma Makeを使い、静的な画面を操作可能な試作品へ変換して検証を早める。
デザイン資産の探索・整理
Visual Searchで既存画面やコンポーネントを探し、Rename layersでレイヤー構造の可読性を改善する。
業務・組織
デザインレビュー前の準備短縮
複数案の作成、仮文言の生成、レイヤー整理、プロトタイプ化をAIへ任せ、レビュー時間を意思決定へ寄せます。
デザインシステム準拠の試作
組織のライブラリをagentへ接続し、既存コンポーネントや変数を参照しながら試作の一貫性を高めます。
企画から動く検証物への高速化
Figma Designの画面や仕様をFigma Makeへ渡し、ユーザーテストや社内確認に使える機能的な試作品まで短時間で進めます。
料金
Figma AIはAI credits制で、すべてのplan・seatに月間seat creditsが含まれます。
2026年8月26日時点でFull seatはStarter 500、Professional 3,000、Organization 3,500、Enterprise 4,250 credits/月、Dev・Collab・View seatは各500 credits/月です。
StarterとView seatには1日150 creditsの上限もあります。
seat creditsは個人に割り当てられ、毎月更新され、共有・繰越はできません。
有料プランでは管理者が追加AI creditsをsubscriptionまたはpay-as-you-goで購入できます。
2026年8月25日に追加credit packageの付与量が増えましたが、seat credits自体は変更されていません。
無料枠あり
Starter
500 AI credits / seat / 月
各seatに500 credits。Starterユーザーは1日150 credits上限あり。利用できるAI機能には製品・seat条件があります。
Professional
Full seat 3,000 credits / 月
Dev・Collab・View seatは500 credits/月。Full seatではFigma Makeと、対象ユーザーへのDesign agent betaを利用できます。
Organization
Full seat 3,500 credits / 月
Dev・Collab・View seatは500 credits/月。管理者向けAI設定、追加credits管理に対応。
Enterprise
Full seat 4,250 credits / 月
Dev・Collab・View seatは500 credits/月。workspace単位のAI制御など高度な管理に対応。
公式 Pricing ページを開く料金確認:2026年8月26日
強み・弱み
強み
- Figmaのレイヤー、コンポーネント、変数、ライブラリをAIの文脈として扱える
- 検索、文言、レイヤー整理、プロトタイプなど日常の細かな制作作業にもAIが組み込まれている
- Figma Makeでデザインから動くUI・Webアプリへ進められる
- 管理者がAI機能の利用可否、追加credits、利用上限、content trainingを管理できる
弱み
- agent、Weave toolsなど2026年の新機能にはbetaや段階的ロールアウトが残り、利用条件が短期間で変わりやすい
- AI creditsは機能やモデル、処理の複雑さで消費量が変わり、日常利用では追加購入や上限設計が必要になる場合がある
- StarterとProfessionalではcontent trainingが初期状態で有効なため、機密デザインを扱う組織は管理設定の確認が必須
- 生成されたUI、コード、文言が製品要件・アクセシビリティ・知的財産権を満たす保証はない
比較・競合
迷うときの比較軸
- Design agent
- Figma Make
- デザインシステム参照
- Visual Search
- 画像生成・編集
- プロトタイプ
- AI credits
- 追加credits
- seat別上限
- content training
- 管理者制御
- 生成コードの扱い
Figma AI vs Miro AI
Miro AIは企画・ワークショップ・図解と共有キャンバス上のAI Workflowsに強く、Figma AIはUIデザイン資産、デザインシステム、プロトタイプ実装との一体性が強みです。
Figma AI vs FigJam AI
FigJamはブレインストーミングや付箋整理などホワイトボード用途が中心で、Figma AIはDesignとMakeを含むUI制作・実装検証までを広く扱います。
Figma AI vs Canva AI
Canvaは幅広いマーケティング・ビジュアル制作を簡単に行う用途に強く、Figma AIはプロダクトUI、コンポーネント、デザインシステム中心の共同制作に向きます。
Figma AI vs v0
v0はプロンプトからWeb UIとコードを生成する開発寄りの体験が中心で、Figma AIは既存デザイン資産の探索・編集とデザイナー中心の共同制作を含みます。
THINKLABの結論
選定サマリーの判定を、選び方として整理したものです。
選ぶべき場合
Figmaがデザインの正本で、既存コンポーネントを再利用しながら画面案、反復修正、プロトタイプ、Webアプリ検証までを高速化したい場合。
別製品を選ぶべき場合
Figmaを制作基盤にしていない場合、AI生成コードをそのまま本番品質とみなしたい場合、またはcontent trainingや第三者AI処理の設定を組織として管理できない場合。
確信度: high
詳細情報
導入判断の本線から外した補足です。必要な項目だけ開いてください。
AI機能の制約・補足
Figma agent
制約
2026年8月26日時点ではbetaの段階的ロールアウト中です。
Professional、Organization、EnterpriseのFull seatではDesignファイル全体、View・Dev・Collab seatではDraftで試用でき、Starter、Education、GovernmentではDesign agentの対象外です。
beta中はcreditsを消費しませんが、一般提供後はAI credit制へ移行予定です。
Figma Make
制約
生成コード、外部パッケージ、画像、フォントなどの権利と安全性は利用者が確認する必要があります。
複雑な要求ではAI credits消費が増え、認証、秘密情報、データ保存を含む実装は本番利用前の技術レビューが必要です。
Design AI tools
制約
利用できる機能は製品、プラン、seat、編集権限によって異なります。
生成した文言やインタラクション、画像は意図・ブランド・権利・アクセシビリティを確認してください。
First Draft
制約
生成物は完成デザインではなく探索用の初稿です。
製品要件、情報設計、デザインシステム、実装制約に合わせた人の調整が前提です。
向き不向き(一覧)
こんな人におすすめ
- FigmaをUI/UXデザインの標準環境として使い、探索・編集・試作の速度を上げたいチーム
- 既存のデザインシステムやFigma資産をAIの文脈として活用したい組織
- 静的モックから動くプロトタイプやWebアプリまで同じ制作基盤で検証したいプロダクトチーム
おすすめしないケース
- Figmaを使わず、テキスト生成や汎用チャットだけを必要とする用途
- AI生成のUIやコードを人が確認せず、そのまま本番製品へ投入したいチーム
- AI content trainingを許可できないのにStarter/Professionalの初期設定を確認せず導入する組織
プラットフォーム / API
対応プラットフォーム
- Web
- Windows
- Mac
- iOS
- Android
API
なし / 非公開
セキュリティ / データの扱い
FigmaはAI利用時も顧客データを保存時・転送時に暗号化し、アクセス制御を適用します。
第三者モデル提供者にはFigma上の顧客データを自社モデル学習へ使わせないとしています。
一方、Figma自身のAI改善向けcontent trainingはプランごとに初期設定が異なります。
取扱い: FigmaはOpenAIなど複数の第三者提供者をAI処理に利用し、処理に必要なデータを一時的に渡す場合があります。第三者モデル提供者による顧客データのモデル学習は認めず、保存期間も制限すると説明しています。生成物に外部コンテンツやコードが含まれる場合は、公開前に権利・ライセンス・秘密情報を確認してください。
学習・送信: StarterとProfessionalではcontent trainingがデフォルトで有効ですが、管理者が無効化できます。OrganizationとEnterpriseではデフォルトで無効で、2026年8月時点では有効化できません。EducationとGovernmentのデータはAIモデル学習に使用しないと案内されています。
所在: Enterprise向けのGovernance+ではAI hosting controlsにより、対象AIトラフィックをFigma所有のAWS環境内へ制限できます。通常のデータ所在地・AI処理条件は契約、Security、subprocessor資料で最新条件を確認してください。